子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3/30

毎日やりたいことはたくさんあるのに、日々の疲れがそれを押し流してしまう。もう少し仕事に慣れたら色々できるはずと思い続けてもう一年が経とうとしている。精力的に活動している人たちを見てゾッとする。わたしはああなれるだろうか。 最近思いついたこと…

3/24

恋人と将来について真剣に話したけど答えは出なかった。自分の好きなことをするあなたが好きだった。諦めさせるのはもったいない。わたしたちはどんなに泣いても結局自分のために生きることができる。それが嬉しかった。道を違えても責めないでおこうねと言…

3/22

もうここにはいない人の顔ばかり思い出す日だった。強い風に顔を背ける直前に姿が見えた気がして、確かめるのも馬鹿らしいのについ見てしまう。やっぱり誰もいなくて安心する。望み通りそこにいたら満足なのだろうか。誰の顔を思い浮かべたかったのだろう。 …

3/21

気がつけば風はすっかりぬるくなって、嫌でも季節の移り変わりを意識せざるを得ない。来たこともない街にこれから住む人間を目の前に、かけられる言葉はそう多くはなかった。 青春と名付けるに相応しい時を持たないと思っていた。だが気づけば背負っていた10…

3/14

久しぶりに会う友人と久しぶりにギターを握って狭いスタジオに篭った。発表する予定もないのにバンドを組んで楽しいのかなと思ったけど、めちゃくちゃ楽しかった。みんながちゃんと練習してきたのが意外で、コード弾きでなんとか誤魔化したけど、もっと頑張…

誰かへ

毎年黙祷の時間が近づくとソワソワする。1年前に戻れたら、大声で叫びながら海岸を駆け回って一人でも救えたかもしれない。2年前に戻れたら、抵抗する人の手をそれでも引っ張って無理やりにでも高いところへ連れて行けたかもしれない。3年前に戻れたら、4年…

3/10

毎朝、今夜こそ早く寝ようと思うのにどうも達成できない。 一年前に友人に言われた言葉をそのまま違う友人に言った。この人に見せたい良い顔などもはや残ってなくて、どうしても打開したいと言うので、なら何も聞かずに助けたいと思った。去年、遥か遠くに見…

3/6

身の回りで起こる様々なことを許せないことと許せることに分けた時、許せないことの方が圧倒的に多い。生きづらいと分かってはいるが、許せないのだから仕方がない。生きてきた中で人よりも自分は許されなかったことが多くて、そのほとんどは親だと思ってい…

3/5

丸まって眠る犬に本当は全部分かってるんでしょ、とささやくと、犬はわずかに目を開けてまた夢の世界へと落ちていく。わたしが煙草を吸うことを、この家の中では犬だけが知っている。2人の時にしかしない話もいくつかある。普段は呼んでもこないのにそういう…

3/1

出生を憎み親を憎みそれでも生き続ける自分を呪い、ハッピーエンドに感動できない自分を呪い、わたしは他人とは違うとこんな形でしか叫べない自分を呪い、やがて終わらない後悔の日々が来たとしてもそれでもあの日のわたしを救ったのはやっぱり人間だった。…