子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

2018-01-01から1年間の記事一覧

Something New

昔通ってたギター教室の先生がクソッタレな世の中のせいで首を吊って、私はクソッタレな世の中でもなんとか生きていくために音楽をやってて、先生もそういう人だと思っていた。もっと連絡をすればよかったとか、ちゃんと顔を見せればよかったとか、そういう…

水底

背を向けて眠る恋人の背中を撫でる。規則的な呼吸に安心する。ふたりとも裸だったけれどタオルケットがあれば充分で、そんなことで夏の足音を聞いている。一緒に映画のエキストラに出たい。もし別れても、一緒にいた記録を確かに残したい。フィルムカメラで…

深夜、ファミレスにて

怒り。 3人のデュエット。終わらない歌。道端の地蔵が喋る。あたたかいアイス。吠えない犬。水の無い海。そして空へ落ちる。 痴話喧嘩の果てに飛び込んだ海は生ぬるく、世界は優しい。ファミレスの机が広くて涙が出る。HBの鉛筆で文字を書く。こんなに尖って…

私信

ここが終着点かもと思う。騙し騙し走ってきたけどついに車輪が止まりそう。きっと初めからずっと止まりたかった。君がいると決心が鈍る。生きていけるかもと思ってしまう。一人の夜はいつもより寒いけど、なぜかほっとする。苦しみも後悔も全部私のものにで…

これはほとんど 続

昨日の記事の続編。思い出話です 中学に上がると、本を買うということを覚えた。初めてお小遣いをもらい、最初に向かったのは本屋だった。月に1,2回、学校が終わると路線バスに乗り、駅にある大きい本屋に通っていた。駅前の大きい本屋には読みたい本がたく…

これはほとんど

昔はよく本を読んでいた。一番読んでいたのは小学生の頃だと思う。朝学校に着いたらまず図書室に行き、その日読む本を借りる。2時間目が終わるころには朝借りた本はもう読んでしまっていて、20分の長い休み時間を使って図書室に行く。また違う本を借り、昼休…

好きな食べ物

チョコミントが好きだった。 その前はジンジャーエールにはまっていた。 今は暇さえあれば素焼きのアーモンドをずっと食べている。いつ過去形になるだろう。 一人暮らしを始めてから、食べたいものを食べたいだけ食べられるようになった。深夜にカップラーメ…

備忘録あるいは夢日記

初めて恋人に自分の散文を見せた。その時の備忘録。 出来事ではなくて、感情の。 詳細は省くが、先月有志でそれぞれの作品を持ち寄る小規模な展覧会をやった。主催者に個人的に誘われて、それがたまたま大晦日で、なんとなく浮き足立った世間の空気がそんな…