子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

12/19

彼氏に「君は毎年違う場所にいるね」と言われて笑った日のことを思い出した。やっぱり?そうだよね?と思った。頑張ってる証拠だよと言われて、それは自分でも全然分かってたけど嬉しかった。

母親とご飯を食べに行って、彼氏の話になって、「あんたは彼氏くんに相当救われてるよね〜」と言われてびっくりした。彼氏のところに家出した時なんて今すぐ勘当しそうな勢いでしたやん!と思ったけどもうそれから3年も経ったんだった。あいつのこと絶対手放しちゃだめだと思ってんだよね。と言うと母はかなり力強く頷いていた。

巻き爪が痛くてどうしても今日中になんとかしてほしくて駆け込んだ専門の治療センターで2万円取られたことを、2週間経った今もかなり根に持っている。巻き爪は軽度だったのかかなり改善した。

今日一瞬だけ雪がちらついたのを見てしまった。今週頑張ればもう冬休みだ。

11/1

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去年の自分が言っていたことを見て、ほらねと思う。やっぱり今年も、去年とは全然違う場所にいた。

去年の自分が思ってもいなかったこととして、まず仕事を変えた。そしてもう一つ、新しい挑戦を始めた。5年ほどかかる長い挑戦を始める決意ができたのは、仕事を変えて心身ともに余裕ができたからだった。それを見越して転職したわけではないので、全く予想もつかないことだった。口に出すのも憚られる途方もなく大きい挑戦だけど、1歩踏み出せた自分が誇らしい。今はまだそれでいい。

去年書いたときは半信半疑だったけど、やっぱりわたしはなんでもできるみたいだ。

 

何もできなかった時間が長すぎて、必死で取り返そうとしているんだと思う。もう20代後半になってしまったと焦る気持ちもたくさんあるけど、それ以上に楽しみであると思えるのはなかなかいい人生だ。 

 

彼氏がお祝いに来てくれてパーティをして、帰りに「来年の誕生日はどこで祝ってるんだろうね」と言われた。どこで祝おうか、ではなく、どこで祝ってるんだろうねと言われたのがすごく嬉しかった。2人とも来年のことすら予想もつかない人生で、でも同じ船に乗っている。

 

また来年会いましょう。挑戦して諦めて投げ出して、それでもまたやってみよう。

ずっとこのわたしで生きていくしかないという事実が、今日だけは光っている。

7/17

やっと心療内科に行けたけど案の定わたしは病気じゃなかったので全部自分で引き受けるしかなくなった。話を聞いてもらってお金を払って爪の先ほどの錠剤をもらうのは健康ではないし、健全ですらない。歩き疲れたので休みたいです。あんなに欲しかった自分の城がなくなるから辞められない。あんなにやりたかった自分だけの生活が立ち行かなくなるから辞められない。却ってよかったのだろうか。結婚したら辞められるかもと1ミリでも思ってしまううちには結婚したくない。自分だけの城だったものの中で死んでいくほうが真摯に思う。宝物が何もなければよかった。浮かぶ顔がひとつもなければよかった。

6/8

気持ちのしんどさだけで死ねたらいいのに。掴んだ藁はめちゃくちゃ脆くて、今日も病院の予約ができなかった。初診すら突破できない。3週間先の予約を呑気に待てる人間は、心療内科に行こうと思わない。

6/7

どこに行ってもダメなのかもしれない。環境がダメなのではなく、もうわたしがダメなんだろう。適合できない社会を捨てる勇気があれば、もう一段階自由になれるのだろうか。明日が来るより怖いことなんてない。社会を恨みそうになる。世の中への恨みでとんでもない事件を起こしてしまう人の気持ちが、少し分かる。それでは何も解決しない。その事実がストッパーになるだけだ。我慢比べがいつまでできるかということなんだろう。全部捨てて好きなことしようという気持ちにもなれない。もう疲れた。

3/18

2年勤めた会社を退職することになり、今日が最終出勤日だった。

辞めると公表してからみんなが優しくて複雑な気持ちになった。いつもそうしてくれよと思った。でもたぶんそれが当たり前なんだろう。あんなに泣かされた上司なんか特に腹が立つほど優しくて、こいつに辞めさせられたんだという気持ちにすらなりかけた。上司さえいなければまだまだここで仕事ができたのに、とか。


たまたま見つけた試験をなんとなく軽い気持ちで受けただけだった。なのに一次試験に受かって以降、会社を辞めたくて仕方がなくなった。あまり考えないようにしてたのに辞めたい気持ちが抑えられなくなっていた。二次試験に落ちても前と同じ気持ちではもう働けないと思った。

辞めるその日を想像すればするほど愉快な気持ちになって、つまらんことで上司に怒られている自分はまだまだどこにでも行けるんだと必死で思い込んだ。


そしてようやくやってきた今日は、入社したあの日と同じ雨だった。


ペアで毎日一緒に働いてた、親と同じ世代のおばさんに寂しくなるねと泣かれて、それを見てもう一人のおばさんが「〇〇さんが泣いてるの初めて見た」って言いながら泣いて、それを聞いてわたしも泣いた。少し後悔しそうになった。

でも小さいあの会社では仕事内容が頭打ちだったり、業界に深く根差した男尊女卑にうんざりしてたり、助けてくれないおばさんたちを恨んだり、わたしを横目にちやほやされてる先輩が羨ましくてたまらなかったり、いろいろなことがあった。もう限界だと思ったことも何度もあった。何よりもう上司に怯えたくなかった。自分以外の人にはちゃんと対応する上司を見て惨めな気持ちになりたくなかった。ちょっと他のことやってみたいな、違う環境に行きたいなと思って行動した。自分で悩んで決めて辞めたんだった。

頑張っていたのを見てくれた人がたくさんいたことはとても嬉しかった。でも、嫌だった気持ちを忘れないでいようと思った。


わたし以外の誰かになれたらよかったなんて、もう思わない。

1/24

ふと昔書いた日記を読み返したくなり、立ち返る場所があることは幸せなことだと思った。一年もあれば色々なことを簡単に忘れてしまう。思い出したので書いた。

 

転職活動のようなことをなんとなくしている。環境を変え続けないと気が済まない性格なのだと思う。繁閑の差が激しく、先の見えない仕事に嫌気が差してもいる。今年はやりたいことを全部やってみると決めた。環境が変わっても変わらなくても、来年のわたしのためになんとなくここに書いておく。

 

母親と彼氏と3人で何度か出かけるようになり、それぞれかなり素を出せるようになってきた。わたしも気を抜いてつい彼氏にあーんしてしまって、母は見ていないふりをしてくれた。

わたしがいなくても普通に話すようになった2人を見てこうして関係ができていくのかとぼんやり思った。2人とも気を遣って上手くやってくれている。それがちゃんと分かる大人になって良かったと思った。

 

来週はまた試験がある。身を焦がすほど合格を切望する試験ばかり受けてきたので、そうではない試験のモチベーションがいまいち分からない。本音で話してダメならそれまでよと腹を括るのは上手くなった。それで充分な気もする。