子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

11/20

 

たくさんのコミュニティに属していると、一つでうまくいかなくても大丈夫に思える。ここ最近で自分の周りの同心円がだんだん大きくなっている。時には波打って近づく人もいて、遠ざかる人もいる。その時一番近い人が一番好きだ。寄せたら返してしまう波の飛沫をずっと覚えていて、たまに同じ匂いに振り向いても、やっぱり波打ち際にいるのはわたし一人だった。月が見えない夜の方が多い。