子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

9/9

 

嫌だったことを泣きながら話せる相手が彼氏だけじゃなくなってしまった。でも今言わないと午後の業務に戻れないかもというくらい嫌で、そういうときに聞いてくれる人がいて本当によかった。味方が誰もいなかったら職場で彼氏に電話をかけていただろうか。

負のオーラが滲み出てたのかやたらと人に話しかけられて、その人にしかしない話をいろんな人とした。いろんな人がいろんな役割を担ってくれている。わたしも誰かの何かになれているかななんて柄にもなく思った。たまたま通りかかっただけの人に思いがけず救われることがよくある。一番だけが一番じゃなくて寂しい気もするけど、彼氏にもそういう人がきっといるんだろう。

週末は彼氏に会うために往復5時間運転する。面倒くさいし疲れる。半年前のわたしが聞いたら飛び上がって喜ぶんだろう。しかしわたしは今しかいないので、面倒くさいし疲れるけど会いに行くよと言ってしまう。でもやっぱり彼氏は面倒くさいし疲れるけど会いに来てくれてありがとうと言い、敵わないなと思う。