子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

筆名

 

習い事で名前を頂いたのがもう7年前のことになる。茶道や華道のようなものと思ってもらえればいい。明確な得点や評価基準が無い世界で、それでも長年自分がやってきたことが認めてもらえた気がしてとても嬉しかった。この嬉しさをなんとか残したかった。

あまりポピュラーな習い事じゃないので説明が面倒で、あまり人には言っていなかった。それでもこっそり数人の友達には教えた。最後に「ね」がつく名前だったので、じゃあ〇ねんだね、と言われて、ちょうどその頃作ったばっかりだったツイッターの名前を「ねん」にした。

それからずっとねんという名前でやってきて、苗字が付いたのはかなり最近のことだ。ねんもとても気に入っているけど響きが柔らかすぎてあまり自分の性格に合っていない気がした。あと単純に筆名が漢字の人って格好いいなと思った。そこでフォロワーさんたちに案を募集したら、「宗谷にしたら『そうやねん』になるじゃん!」と言われて、あまりに面白くて即決した。駄洒落で筆名を決める女。本名がなかなか聞き取りづらく、覚えにくいのでその反動もあった。一回で覚えられてみたかった。

名乗ることまで考えてなかったので声に出したら相当恥ずかしかった。それに気づいたのは何年か前の文学フリマ。初めてネットの名前を声に出して、不思議な気持ちだった。でもこれはなかなか評判が良かったのでよしとした。名乗るだけで笑いが取れる筆名、なんと最高か。

燃という漢字を充てたのは、それしか無かったからだ。わたしをよくあらわしていると思う。燃えるように生きている。燻っていることの方が多いけど、それでも燃えるように生きていきたい。

だいぶ長くなってしまった。思い入れのある大切な名前。自分で決めた最初で最後の名前。

 

https://t.co/4QiPGUzim0

こちらを読んで触発されて書きました。読んでくれて、そしていつも呼んでくれてありがとう。宗谷燃でした。