子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

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一生懸命話した。自分がどういう人間なのか、何がしたいのか、何を考えているのか。

自分を開示するのは恥ずかしいけど、ちゃんと聞いてくれて嬉しかった。風がすっかりあたたかくて、街中の車が少なくて、桜が咲き誇る川べりに人はほとんどいなくて、コートの紐が風になびくのを感じながらペダルを漕ぐ。

 


本当の自分はここにいて、見える角度が違うだけだろうと思う。ずっと自分をやっているのはかなり疲れる。