恋人に市販のバレンタインチョコを郵送した。色気も何もないが、リクエストしたらYouTuber風に開封動画を撮ってくれて面白かった。今の恋人とバレンタインをやるのは3回目だが、と書いてビックリした。4回目だ。初年度は頑張ってチョコケーキを作った。力作だった。お返しはもらえなかった。2年目は都会に行って綺麗なチョコを買って二人で食べた。お返しにゴディバをもらったような気がする。去年はお金がなさすぎて本当に何も買えなかった。というか相手もお金がなくて二人で半額の水菜を分け合ったりバイトの廃棄をせしめたりして生活していたのでノーカン。今年はまさか会えないとは思わなかったけど、会えないなりに手は尽くした。直送したので明細書が入っていて値段がバレたのは誤算だったけどまあよしとする。ちょっとケチったの分かったかな。
振り返れば短い人生の中でなんとも長い歴史である。来年は何にしようなんて計画を立てる性格ではないけど、久しぶりに手作りでもしてやろうか。予想はしてたけど今年はやっぱりちょっと反応が薄かった。遠距離の恋人からバレンタインチョコが届くなんてかなり嬉しいと思うけど。
その辺のスーパーに売られてるチョコにも劣る、わたしの下手くそなお菓子の前でしかしないあの笑顔が、案外忘れられないのかもしれない。
