子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

11/14

 

久しぶりに会う友達でも昨日の続きみたいに話せて、「昨日も会ったみたいだね」って自分で言った瞬間に泣きそうになった。また明日ねって言わなくても会えた日々がやけに遠く見えた。

ちょっと面倒なことを頼んでみたら怒られて、別の友達に「ねんが寂しがりなのは昔からなんだから慣れなよ」って言われて、わたしはそんなに甘えていたのかと驚いて目が覚めた。誰にも甘えず自分一人で生きている気でいた。早くそれが本当になりたい。

死にたいと叫んでも黙って聞いてくれる人に久しぶりに会えて安心した。明るい海で煙草を何本も吸った。暗い海で深夜高速を叫ぶように歌われて、この人に殺してほしいと思った。また遠い場所に魂の一部を置いてきた。全部嫌になったら集めて周る旅がしたいと思ったけど、集めないまま死んでもいいなとも思った。