人間は対話でしか話し合えず、匂いや味では何も分からない。分かり合えた感覚が大きければ大きいほど、実は自分以外のことは少しも理解できないと気付いた瞬間の衝撃も大きい。分かり合えるなんてことあるわけないのにそう錯覚してしまうのはなまじ言語を使っているからだろう。犬と話が通じないほうがよっぽど許せる。超音波が出せてもフェロモンを操れても同じことで悩むのだろうか。
何度も何度も打ちのめされてしかしこの手をまた伸ばすしか道はないと本能で知っている。果てしなくくだらないくせにどうしてもやめられない。
本当はいつも愛している。