子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

6/23

 

どこにでも行けるからどこかへ行く のは自由だけど、どこにでも行けるけどここにいる のも充分に自由だと思った。青春の様々な思い出の音楽が流れるたびに浮かぶ顔があることが幸せで、あの時の気持ちを忘れそうで少し寂しくて、ちょっとアクセルを強めに踏み込んだ。隣で妹がスピード出しすぎ、と笑って、私も笑って、次に浮かぶ顔がまた一つ増えた。