子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

6/14

 

 

顔を見たらやっぱり涙が溢れてしまって、半年前に家出した私を迎えてくれた時もこうだったと思い出した。そんな私を見て一番に「大変だったね」って言って頭を撫でてくれて、そんなことやっぱり私には生まれ変わってもできないと思った。あなたが私の目的地だよって言ったかどうか。言わなくても分かっている気がした。不自然なくらい奢ってくれて、ぼくも色々不安だったんだよって呟いて、置いてけぼりになんかしないからねと言ってくれて、てきめんに元気になって、ちゃんと家に帰ってきて、明日からまたそれぞれ仕事を頑張る。愛している。