子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

8/18

 

昨日はなぜか日記を書くのを忘れていた。

この日記を始めた当初は未来がどうなるか全く分からず、とにかく何か始めなきゃという焦りから意味のないことを書き連ねていた。せめて毎日続けないと、と思って書くことがない日もどんなに酔っぱらった日も(それが次の日の昼であっても)とりあえず何かは書いていた。

昨日の日記を忘れたのに気づいたのは今日の夕方で、今から書こうかとも思ったけど、なんだかもう大丈夫な気がした。

毎日頑張ることがあって、日記も(そして文芸も)もちろん頑張りたいけど、たまには何の意味もなく忘れたって大丈夫なのだ。思えば遠くへ来たものだ。仕事を始めてからずっとそう思っている。本当に遠くへ来た。頼んでいない荷物を待つような日々だった。明日には何か変わると思って生き延びるしかなかった。わたしは生き延びたんだと思う。どうせどこにいても辛いことはあって、あの時に比べたらなんて殊勝な気持ちが持ち続けられなくて当たり前だけど、でも同じような地獄だとしてもお金がもらえる地獄の方がいくらかマシだろう。そういうところに今はいる。

生きているだけで充分だとはやっぱりまだ思えなくて、それでも今日はちょっと自分のことを許せた。わたしは毎日生まれ変わる。

 

地獄でなぜ悪い/星野源

https://youtu.be/oZE9IDY2IXM