2020-05-19 5/19 爪が光ってうれしい。世界を恨むいっときが楽しい。「生きてるだけで本当にいい」ならずっと背負っているこの息苦しさはなんだ。薄暗い日々が懐かしいなんてあまりにも学習能力がない。立っているだけで赦されたことなんかないのに、靄の向こうのすべての過去がうつくしい。ずっとひとりで歩いてきたと思い込んでいる。目を閉じてしまったほうがよかった。