子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

ゆゆきちゃんの小説を読んだ話

最初に断っておくと、これは全く彼女に頼まれたわけではなく、すべて私が勝手に書いたものである。

 

‪おとといくらいに飴町ゆゆきちゃん(@canDuuky )の小説を読んだ。小説を書いてるらしいことは知ってたけど、どこで書いてるのかは知らなかった。この前たまたまURLを見かけて、早速読んだ。すごいよかった…って書きたいところだけど、残念ながらまだそこまで話が展開してないので、それはこれからのお楽しみ。でも、仲が良いからこういうこと言うんじゃなくて、わたしはゆゆきちゃんの書く文章が本当に好きだって確信した。まだ4話までしか‬ないのに、あっという間に引き込まれた。お話も面白いんだけど、文体がすごく私好みで、文章を追うのが快感。ポンポン読める。早く続き書いて欲しい。早く続き読みたい。早く続き書いて欲しいって思いがツイートに収まりきらなくて、わざわざこっちで書く。これを読んだゆゆきちゃんが発奮して週刊連載作家になってくれることを強く願う。早く書いてくれ。

 

ゆゆきちゃんの小説はこちら→ https://kakuyomu.jp/users/candyUUK

 

あわせて読みたいゆゆきちゃんのブログ(『鉄風 鋭くなって』と『絶望という名の地下鉄』を読め)(自選50首は必ず読め)(他も読め)→ http://canduuky.hatenablog.com

290124

ずっと何かを探している。

 

一晩中部屋の中で息を潜めていたら、油断した月が居眠りをした。起こさないようにドアを開けて、白い息を吐きながらコンビニに向かった。

 

どうしようもない虚しさを紛らわせるものを探して、店内をさまよう。ミンティアはもう食べ飽きた。ガムもいまいちだ。唐揚げはちょっと重たすぎる…と、レジ裏の煙草と目が合った。なぜかドキドキして店内を一周した。その辺の適当なお菓子を手に取って、レジに向かう。いかにもついでのように、聞いたことのある銘柄を言ってみた。

 

超えないように気をつけている線はその気になれば案外あっさり超えてしまえる。法律だって所詮そんなものなのだ。お気に入りの服が窓際に干してあったけど気にならなかった。今までいい匂いのお香とカラフルなキャンドルしか知らなかったライターで、火をつけた。最初はむせるらしいので注意深く吸った。吐いた。吸った。鼻に抜けるように吐いてみたら煙草の味がした。これが煙草の味なのだと思った。吸った。下を向いて煙を吐いたら鼻がツンとして、むせた。また吸った。吐いた。持つ手が熱くなってきたので、目の前の空のキャンドルホルダーに突っ込んだ。まだ燻る火種を冷めたコーヒーをかけて消した。

 

吸って吐き 吸って吐き 短くなればもみ消して新しいのに火をつける。無心で繰り返した。ふと我に返るとガラス製のキャンドルホルダーはずいぶん汚くなってしまった。灰と吸い殻とコーヒーにまみれるために生まれてきたわけじゃないのに。綺麗なキャンドルだけ知っていればそれでよかったのに。

 

 酒を飲んでみても煙草を吸ってみても何も変わらない。急に愛してくれる人が現れるわけではない。お前が好きだと何人に言われても少しも安心できなかった。いっそその中の誰かの胸に飛びついて、涙が涸れるまで声をあげて泣けたら楽なのだろうか。

 

ペンを自由に持てるようになっても、私はこんなことしか言えない。