子守唄

ねんねんころりよ おころりよ

雑記2

今週が終わったら、夏休みになったら、進級できなかったら。影のようにいつもそばにいて、くらくらするほど魅力的で、駅のホーム、階段、日常の一瞬一瞬で誘惑される。
仕事に就いて、お金を稼いで、好きなものをたくさん買って、親孝行もする。想像もつかないほど遠い未来は近いはずの死より鮮やかで、どうしても輝いて見える。期待するな。夢を見るな。夏の陽射しを受けてきらめくそれはまぶしくて、懐かしくて、どうしても手が届かない。夜に包まれて安心するのも束の間、あと数時間もすれば空が白んできて、また始まってしまう。
朝日が昇ったら、今度こそ。